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GIMP で人物を切り取る

人物部分だけ切り取る作業というのは, 写真画像加工でよくやることですね. ここでは GIMP でそうした作業を試したいと思います. GIMP の 「電脳ばさみ」 を使うと楽 に作業できます.
GIMP そのものについての説明
 では, 下の写真画像から猫の部分を切り抜いてみましょう. なお, 最初は簡単な画像で手順をテストしてみることをおすすめいたします.

猫(20KB)

電脳ばさみでやってみる

ツールボックス(14KB)

 この方法は, うまくいけば大変楽に切り抜きができます. まずはこの方法を試してみてください.
 ツールボックスの 「はさみ」 のアイコンが 「電脳ばさみ」 です. これは, 画像の輪郭線を検出して 「はさみ」 を入れてくれます.
 ではやってみましょう. まず猫の耳のほんの少し上をクリックします (1). つづいて猫の輪郭 (の少し外側) に沿って (2) (3) (4) とクリックして行きます (もっと広い間隔でも大丈夫です). すると GIMP が輪郭線を判断して 「はさみ」 を入れて行ってくれます.

クリックして行くようす(20KB)

でっぱっているところや急に曲がるところをクリックして行くと良いですね. 最後は, 最初にクリックした点1をクリック してください. すると次のようになります.

囲みおわったところ(21KB)

このように線で一周できたら, 線の 内側を選択するのか, 外側を選択するのか gimp に教えなければなりません. そこで, 線の内側, つまり猫をクリックします. すると線で囲まれた内側が選択領域になります. つまり次の図のようになります.

選択できたところ(22KB)

ここでとりあえず xcf 形式でセーブ しておきましょう. そうすれば, このあとの作業に失敗しても最初からやり直す必要はなくなります.

足りない場合は追加する

選択範囲を太らせる

 さて今回はうまく切り抜けたようですが, 実際には一部分がうまくいかないことがあると思います. よけいなところはあとで消せばいいのですが, 足りないところがある場合は 追加 しなければなりません.
 輪郭が全体的にやや欠けているような場合は, 全体的に選択領域を 「太らせる」 ことで対処できます. 「画像の上で右クリック → 選択 → 選択領域の拡大」 を使います. おおげさに10ドット太らすと次のようになります.

選択領域の拡大(24KB)

手書きで範囲選択して追加する

ツールボックス(9KB)

ツールボックスで右の図の 「手書きで領域選択」 を使います.
 下の図で 「岩手日報」と書いてあるあたりを追加してみます. まずマウスを x 印のところに持って行きます.

ここから始める(19KB)

いまある選択範囲にさらに選択範囲を追加するには, まずマウスを動かさないで Shift キーを一度押します. するとマウスポインタ右下に見えるツール表示アイコンが 「手書き選択」 アイコンに変わります. よく見るとその上に 「+」 マークが出ています. これが 「追加」 を表します.
ちなみに, Ctrl キーを使うと 「削除」 になります.
 続いてマウスを左クリックし, ボタンを押したまま選択したい範囲をなぞって行きます. うまく画面がキャプチャできないので図で説明しませんが, 下のように追加が成功しました.

切り抜く

選択ができたらたとえばコピーして新規にペーストすると次のようになります.

新規にペーストした(30KB)

あとは外側から消しゴムで輪郭を 「かする」 ように使ってよけいなところを削って行きます. 消しゴムの大きさは, ブラシの形状で設定します.

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TOP  Email to Kunihiko Nakano(c) FEB 13, 2004